伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)
静けさと華やかさが交差する。
京都市右京区京北
きょうとしうきょうくけいほく
京北の春は、南北朝時代に開かれた「常照皇寺」にある国の天然記念物「九重桜」とともに始まります。平安時代から幕末まで、毎年夏には生鮎を朝廷に献上していた歴史があり、今もなお桂川の源流域で育った天然の鮎を求めてたくさんの釣り人たちが足を運びます。京北は納豆発祥の地のひとつと言われており、毎年お正月に「納豆もち」を食べる習慣があります。
京北の山奥を流れる片波川源流域には、西日本屈指の巨大杉の森があり「伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)」が群生しています。なかには樹齢1000年といわれている巨木もあり、私たちに山の偉大さを伝えてくれます。京北の木こりたちは、古くから大切に受け継がれてきた山の資源を守り、未来へと引き継いでいくために、技術を磨き、山を育て、良質な木材を共有しています。
自然と調和し、山の恵みを大切に日々を営む里山のライフスタイルを発信しようと、新しく移り住んだ人々を中心に、世界中からさまざまなゲストを迎えている京北。地域のお母さんたちから地域の伝統食を学んだり、職人さんの工房でものづくりを体験したり、トレッキングに出かけたりしながら、豊かな里山の暮らしや文化に触れてみませんか。
MORI no KYOTO
Keihoku Photo Gallery
MORI no KYOTO
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平安京をはじめ、社寺仏閣の造営時に良質な木材を供給してきた京北。その技術は現在も受け継がれています。
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「納豆もち」は、焼いた丸もちに、塩で味付けした納豆をはさみ込み、きな粉をまぶして食べる郷土食です。
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夏の京北は、鮎釣りの人々でにぎわいます。上桂川の上質な苔を食べて育つ天然鮎は、香りがとても豊かです。
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戊辰戦争で官軍に加わった農兵「山国隊」は、「時代祭」で先頭を歩く「維新勤王隊列」のモデルです。